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2023.09.21

手帳から伝わる母の愛情と強さ

私はこれまで、自分の母子健康手帳をしっかり見たことがありませんでした。今回じっくり見てみると、とても満たされた気持ちになりました。私が産まれてくる前から記入する欄が細かくあり、産むための検査もたくさんしてくれていて、お腹の中にいるうちからとても大事に育ててくれていたということが目に見えてわかりました。そして、赤ちゃんを産むということはそれだけ責任重大なのだということも感じました。母親というものは、本当に強い存在で尊敬しました。

少し話はずれますが、私には疑問に感じていることがあります。なぜ、結婚式では父親が一緒に歩いて夫に引き継ぎを行うのでしょうか。母親の中にいて、そこから産まれてきたのに、なぜ母親は見ているだけなのだろう。私には父親がいません。以前は祖父と「もし結婚式ができたら一緒に歩くから長生きしてね」、という話をしたことがあります。しかし、私はこの母子健康手帳を見て、母と歩きたいと思いました。世間の常識は男性と歩くことなのかもしれませんが、私は堂々と母と歩きます。

母子健康手帳で一番おもしろいと思ったところは、私の成長過程の記載です。生後1か月頃には手足をよく動かし、3~4か月頃には首がすわり始め、寝返りをし、6~7か月頃にはつかまりながら立つようになり、9~10か月頃には呼びかけに反応しだし、1歳頃には歩いていました。私の覚えていない乳児期の様子を知れるのはとてもおもしろかったです。そして、私には姉がいたので、よく姉の真似をして踊ったり走り回ったりしていたそうです。想像するだけで笑顔になれて、幸せに育っていたのだろうなと感じました。さらに、子育てを困難に感じたことがありますか?という質問に、すべて「いいえ」に丸がついて、本当に感心しました。分からないことだらけの子育てにも関わらず、それでも困難だと感じたことがないなんて、私にはとても強い味方がいると思えました。これからもし私が母親になったら、私がしてもらったように子どもにたくさんの愛情を注ぎ、その愛情がいつか伝わるように、しっかり母子健康手帳に記入していきます。

(S.Y)

writerこの記事を書いた人

名前
私の母子健康手帳
所属
愛知みずほ短期大学

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第3-5代学園理事長である瀬木三雄医学博士は、「母子手帳」の発案をはじめ、母子衛生の基礎を築き上げるなど、母子手帳を通して母子の健やかな心と体の成長に大きく貢献しました。 調べ学習を通して母子健康手帳について学び、「私の母子健康手帳」を顧みます。