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2023.09.25

多様化する母子健康手帳

今回の調べ学習や入学のために必要な書類を記入する際に初めて母子健康手帳見てみると、私がどのように成長したのかが分かりました。そして、母子健康手帳の歴史について学ぶ中で驚いたことがあります。それは、戦後貧しい時代に母子健康手帳ができたということです。私がまだ小さいころ祖父に「昔は、米や砂糖が貴重だったんだよ」と聞いたことがありましたが、まさかその時代にできていたとはびっくりしました。母子健康手帳があるのが当たり前になっていたからこそ、こうして改めて歴史を知ることは大切だと思いました。

今は少子高齢化の時代ですが、母子健康手帳ができた時はベビーブームと言われるほど多くの子供が生まれていました。妊産婦手帳により多くの子供が生まれ、母子健康手帳によって多くの子供の命が守られ長生きできるようになったものの、その人々が子供をあまり産まなくなったことで少子高齢化になっていったのだと思います。さらに、金銭的な問題など生活の厳しさも少子化の原因だと考えました。母子健康手帳は、助産師さんや保健師さんの努力により多くの方が使用できているそうで、デジタル化が進み情報が簡単に入手できる現代でも紙の手帳が使われているということは、母子健康手帳ならではのメリットがあるのだと思いました。子供を持つ友人に母子健康手帳を見せてもらいましたが、私が生まれた時のものとは違い、カラーでとても見やすかったです。最近では男性も育児休暇を取ることから、表紙に両親の名前を記入する欄があったり、女性の仕事復帰についての記載があったりと、以前とは異なる点がありました。

そして、調べ学習をしていて、「リトルベビーハンドブック」という小さく生まれた子供のための母子健康手帳に興味を持ちました。私も未熟児で生まれた為、母子手帳とは違いますが、私が生まれてから退院するまでの様子を看護師さんが写真や文章で書いてくれた、お守り付きの本を持っています。未熟児で生まれたことで小さい頃の写真がなかったので、とても嬉しく感じました。双子のお子様を出産した小林さとみさんという方の体験談をもとに、「ポコアポコ」というサークルによってリトルベビーハンドブックはできました。この手帳には、「小さい赤ちゃんを産んでも大丈夫だよ。一人じゃないよ」というメッセージが込められているそうです。2018年には、静岡県が「しずおかリトルベビーハンドブック」を作りました。父が、小さかった私をお風呂に入れるのが怖かったと言っていたのを聞いたことがあります。私の両親が子育てしている時にも、このようなサークルがあれば良かったと思いました。また、他の地域では外国語版母子健康手帳や親子健康手帳が作られているなど、多くの工夫がされていました。

今回の調べ学習をするまで知らなかったことが多くありました。そして、改めて生命の誕生の凄さを実感することができました。

(パイン)

writerこの記事を書いた人

名前
私の母子健康手帳
所属
愛知みずほ短期大学

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第3-5代学園理事長である瀬木三雄医学博士は、「母子手帳」の発案をはじめ、母子衛生の基礎を築き上げるなど、母子手帳を通して母子の健やかな心と体の成長に大きく貢献しました。 調べ学習を通して母子健康手帳について学び、「私の母子健康手帳」を顧みます。