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2023.09.25

変化を遂げる母子健康手帳

今では当たり前の存在となっている母子健康手帳ですが、詳しく調べるまで内容や歴史について知らないことばかりで、この調べ学習はそれらを知る良いきっかけになったと思います。

これまでもさまざまな改正が行われてきた母子健康手帳ですが、直近では今年(2023)の4月にも改正が行われており、相談を促す記載の追加や、父親や周囲の人の記録や母親以外の家族が記入できるスペースが増えました。改変については様々な意見がありますが、母親や子供のみならず父親や周囲の人の記録を書くことは、育児を行っていくうえでかなり重要なものだと思います。しかし、母子健康手帳は常日頃持ち歩くものでありながら重いという意見や、すべての内容を一冊の冊子にまとめるのではなく、父子手帳や親子手帳などと別冊にしてほしいという意見を目にし、今一度自分の考えを見つめ直しました。重いという意見に関しては、アプリ版母子健康手帳で記録をデジタル化したり、マイナンバーカードと一体化させたりなど、様々な策が講じられているようですが、どちらも普及率はそこまで高くないように感じます。アプリは、予防接種の記録などが一目で分かるのが便利という意見もあれば、電子での入力が面倒で忘れがち、スマホの容量が心配、データの引継ぎが不安といった意見もある現状です。

母子健康手帳に限らずデジタル化が進む社会ですが、操作に慣れていない高齢者や情報漏洩の心配など、様々な課題が見受けられます。赤ちゃんとの外出では極力荷物を減らしたい人の方が多いと思いますが、先程のリスクを考えると、手帳として手元に持っておくことも良いように感じます。また、不便さもあると思いますが、完全にデジタル化するのではなく、デジタルなものとアナログなものの両方を使用できると、それぞれに合った方法を選択できて便利だと思います。育児は一人で行うものではないため父親や周囲の人の記録は必要だと思いますが、 “母子”と名前にあることもあり手帳は母親のみが所持し記入しているイメージが強いです。父親の意識を高めるためにも、親子手帳や父子手帳などと別冊にし、少しでも重さを軽減するべきだと思います。

様々な変化を遂げている母子健康手帳。そして、社会や時代も現在進行形で変化しています。母子健康手帳のみなならず、自分自身も変化を受け入れて適応していく必要があると改めて考えるきっかけになりました。

(M)

writerこの記事を書いた人

名前
私の母子健康手帳
所属
愛知みずほ短期大学

フリーワード

第3-5代学園理事長である瀬木三雄医学博士は、「母子手帳」の発案をはじめ、母子衛生の基礎を築き上げるなど、母子手帳を通して母子の健やかな心と体の成長に大きく貢献しました。 調べ学習を通して母子健康手帳について学び、「私の母子健康手帳」を顧みます。