今まで母子健康手帳について、その存在や用途について何となく知っている程度でした。しかし、今回の調べ学習を通して、より詳細まで知ることができました。
例えば、妊婦についてです。私は母子健康手帳に”母子”とついているにも関わらず、ここまで詳細に妊婦自身のことが記載されているとは知りませんでした。高校や短大に入学する際に提出する健康カードの中に、接種済みワクチンの欄や幼い頃にかかった病気の欄があり、それらを何度も見ていたつもりでした。しかし、逆にそこしか見ていなかったようです。妊婦の体重や血圧の経過記録だけでなく、妊婦が今置かれている家庭環境や職場環境も記載されていました。子供だけでなく、母親にも深く寄り添っているものであると初めて気づきました。母親の心身の健康があってこその胎児や新生児の健康につながるので、女性だからこそわかる母体の大切さを瀬木せき先生が感じ取り、優しさを詰め込んでくださったように思います。瀬木せき先生自身が女性であるからこそ、同じ視点に立った優しい手帳が出来上がったのだなと感じました。
瀬木せき先生が母子健康手帳の作成に着手されたのは、まだ女性の社会進出が叶っていなかった時代です。そのような世の中に生まれ生きて行く中で、自分であれば世間の風潮を当たり前と思ってしまいます。しかし、そのような世の中を当たり前と思わず、”女性だから”と自身の能力の最大値を性別で区別せず志を持ってやるべきことをやり遂げた姿勢には大変感銘を受けました。私も短期大学で学ぶ2年間のうちに、何かひとつ人生を生きる上での志を見つけ、それに向かって今後の進路や就職を考えていきたいなと思いました。私は一つのことを継続して行うことが苦手で、大抵のことは早ければ3日、長くとも2週間ほどで飽きてしまいます。そのような自分の悪い習性を改善して、一つのことをやり遂げるという経験を積んでいきたいです。
また、せっかく地元から離れた場所で一人暮らしをしているので、瀬木せき先生が世の中の多くの女性のために思いやりを持って行動したように、私も地元の人たちへの感謝と思いやりを忘れないようにしたいです。そして、新しい場所で会う人達にも感謝と思いやりの気持ちを持って、その思いを言葉で伝えていけるようにしたいです。
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