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2023.09.28

心身の健康を目指して

母子健康手帳について調べて感じたことは、第一に名前が良くないということです。最近では男女平等がどんどん目指されているにも関わらず、“母子“健康手帳という呼び方はおかしいと思います。母にインタビューをして初めて知ったことは、出産の前後で母にあった心身の変化が、父にもあったということです。父に母のような身体的な変化はなかったかもしれませんが、出産後のお母さんたちによく起きる産後鬱のような症状があったと聞きました。

また、母子健康手帳の中身は体に関することが多く、心についてはあまり書かれていないような気がしました。健康とは、病気でない、弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態にあることだと、世界保健機関(WHO)によって定義されています。そのため、私は体のことだけでなく心のことについても記録するべきだと考えました。心の変化で体が変化することもあり、体の変化が心に影響を与えることもあるので、必要な情報だと感じます。

さらに、予防接種を記録するための欄は、カレンダーのようにすると良いと思います。私の母子健康手帳は、白紙に受けた予防接種のシールを貼っていくだけでとても見にくかったです。よく受ける予防接種(BCGや麻疹・風疹、水痘など)は、NPO法人などの予防接種スケジュールに直接シールを貼れるようにすることで分かりやすくなると思いました。

私は、母子健康手帳は健康であるために利用されるべきであり、ただ起こった出来事を記すだけでなく、簡単な目標やしたいことを書く欄があるとより良いと思います。目標や目的を明確にしなければ、何のために生きているのかが分からなくなり疲れてしまいます。そのため、私はまず、「親子健康手帳」のように男女で区別しない呼び方にして、中身も両親が大変だったことや嬉しかったこと、体調の変化などを書けるようにするべきだと思いました。また、子供を育てていく中で行うべきことやしたほうが良いことを分かりやすくカレンダーに記録、管理できるようにすると良いと考えます。さらに、今の時代はペーパーレス化が進み、多くの大人がスマートフォンを使っているので、スマートフォンと紙で使いやすいほうを選べるようにすることで、より多くの人が利用しやすくなると思いました。私が必要になった時には、その時代に合った利便性があると嬉しいです。

(A)

writerこの記事を書いた人

名前
私の母子健康手帳
所属
愛知みずほ短期大学

フリーワード

第3-5代学園理事長である瀬木三雄医学博士は、「母子手帳」の発案をはじめ、母子衛生の基礎を築き上げるなど、母子手帳を通して母子の健やかな心と体の成長に大きく貢献しました。 調べ学習を通して母子健康手帳について学び、「私の母子健康手帳」を顧みます。