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2023.09.29

バトンのようにつないでくれる母子健康手帳

母子健康手帳は、お母さんやお父さんと子どもをつなぐとても大切なものだと思います。母と喧嘩した後、「親って鬱陶しいな」と思いながら探し物をしていたら、母子健康手帳が出てきました。何となくパラパラとページをめくっていると、おなかの中にいる私への母からのメッセージを見つけました。「元気に生まれてきてね。あなたが生まれてくるのをお母さんもお父さんもお姉ちゃんも楽しみに待っています」と書かれていて、感動して思わず泣いてしまったことがあります。うるさかったり厳しかったりするけれど、本当に私のことを思って心配しているのだと分かり、苛立っていたことに申し訳ない気持ちになって、同時に「愛されているな」と嬉しい気持ちにもなりました。

自分の生まれる前や幼い時のことは覚えていませんが、母子健康手帳を見れば昔の自分のことを知ることができるので、今の私とのバトンのような役割となっています。私にもいつか子どもができたら、母子健康手帳にたくさん思い出を詰め込んで記録したいです。辛くて心が折れそうな時に母子健康手帳の母の書き込みを見ると、元気が出てもっと頑張ろうと思えます。母子健康手帳は不思議で素敵な力を持っていると私は感じます。

インターネットで母子健康手帳と調べると、予防接種の記録や育児のしおり、妊娠中と産後の食事についてなど、お母さんが分からないことをたくさん教えてくれる手帳であることを知りました。一人で不安な気持ちを抱えるお母さんを助けるという大切な役割を果たしているのだなと、とても感心しました。子どもの成長を記入するたび、お母さんたちがすごく嬉しくてワクワクして幸せな気持ちになっていると思うと、母子健康手帳は素晴らしく、この先も受け継がれていってほしいと思いました。

(福井菜月)

writerこの記事を書いた人

名前
私の母子健康手帳
所属
愛知みずほ短期大学

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第3-5代学園理事長である瀬木三雄医学博士は、「母子手帳」の発案をはじめ、母子衛生の基礎を築き上げるなど、母子手帳を通して母子の健やかな心と体の成長に大きく貢献しました。 調べ学習を通して母子健康手帳について学び、「私の母子健康手帳」を顧みます。